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七国山小学校避難所開設訓練のご報告

 去る9月10日の日曜日、七国山小学校にて避難所開設訓練が行われました。

 今年度の訓練は、事前に参加人数に制限がある旨お知らせしたこともあり、参加者は少なめでしたが、それでも10名の会員が参加されました。

七国山自治会

 当日は予定の時刻にこころみ正門前に集合。点呼後、15分ほどかけて七国山小学校に移動し、教室内で校長の挨拶や指定職員の紹介などがあった後、市の担当者から実際に大災害が起きた際の避難所開設の段取り等について説明を受けました。

 その後は、教室を出て、各種防災設備の設営、運転などの講習が行われ、当自治会からの参加者も、積極的に質問や体験を行いました。

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 最初の実技はバルーン投光器の操作訓練です

 機器を設置し、発電機の操作を体験しました。

 この投光器はLEDが一般的に普及する以前に購入された設備の為、光源のランプがかなり高価で、更新費用がかさむ他、消費電力も大きいとのことです。

 発電機の燃料消費のことや、温度上昇による事故のことを考えると、出来れば投光器自体を早めに更新することが望ましいと感じました。

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 次は、ろ水機の操作訓練です。

 プールに溜まっている水をポンプで汲み上げ、ろ過した後に塩素剤を混ぜて飲料に適した水にする機械です。

 人力によるレバー操作での駆動と電気駆動のハイブリット型ですが、実際にレバーを操作した感じでは、それほど力は必要なく、数リットル程度の水を出すのであれば人力操作で十分という印象でした。

 最後は仮設トイレの設置訓練です。

 部品点数は多いものの、組み立てはさほど難しい作業ではなく、2、3人でなら数分で組みあがるものでした。

 緊急用の簡易トイレとしては十分なのかもしれませんが、実際に大人数で長期間これを使用するとなると、決して快適なものとは言えないだろうというのが正直な感想です。

 常時ある程度の水分が出ていくような構造で、残った固形物に対してバクテリアや薬剤を使用し、減量や臭いの軽減をする仕掛けになっています。

 とはいえ、仕組みとしては要するに便座のすぐ下のタンクに、糞尿がひたすら溜まっていく単純なものですし、屋外設置が基本なため、夏暑い日の日中や冬場夜の使用などを考えると、実際の避難所暮らしでは、トイレを我慢して体調を崩してしまう方が増えてしまうのも、致し方ないと感じました。

 過去の災害時、避難所のトイレについては常に悩ましい問題となっていますし、何らかの新技術によって、もう少し気持ちよく使えるものになることを期待したいです。

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